【第三十六話:軟石の公園@】

★石山緑地 北ブロック

 石山緑地はかつて石山最大の軟石産出場所でした。
 札幌冬季オリンピック後に急速に宅地化した石山周辺は、札幌のベッドタウンとして住宅が建つようになり、その後の昭和50年(1975)には軟石採掘による火山灰の粉塵公害などの問題で採掘が中止され、公園化の工事が始まるまでの15年間は採掘当時の状態で放置されていました。公園化された石山緑地は北ブロックと南ブロックに分かれて造られています。

 北ブロックはテニスコート・遊戯広場・展望台・散策路などが設けられ、平成4年(1992)にオープンしました。
 展望台から北は「南の沢」「北の沢」「藻岩山」、正面には支笏湖からの火砕流をせき止めた「硬石山」、西には「無意根岳」「札幌岳」「空沼岳」や藤野地区を見渡すことができます。

藻岩山方向を望む


硬石山を望む


石山・藤野地区を望む

 テニスコートになった場所からは非常に良質とされる札幌軟石が採掘され、各地に搬出されて行きました。

テニスコート

 この北ブロック部分の採掘は、この後、南下していき南ブロックから石山川沿いの切羽に移って行きました。


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