【第三話:支笏軽石流(溶結凝灰岩:軟石)】 |
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約4万年前に起きた支笏の大噴火により、火砕流となって流れ出た噴出物は、現在の札幌市から恵庭市・千歳市それに苫小牧市にかけて支笏軽石流となり広がりました。
その火砕流が、当時噴火湾にそそいでいた豊平川をせき止め、その後、豊平川は石狩湾に注ぐようになりました。(注1)
火砕流は、高温の水蒸気やガスを含んだ火山灰が、時速60q以上のスピードで流れ落ちてくるもので、この高温で一旦熔けた火山灰が後に冷えて固まったものが溶結凝灰岩といい、これが札幌軟石です。(注2)
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約30qも離れた支笏噴火から流れ出た火砕流が、石山までは高さ数十mも堆積し、また現在の市街地一帯まで扇状に広がって札幌の基盤を成しています。
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(注1):札幌市埋蔵文化センター主任研究員:古沢氏
(注2):一般的に凝灰岩は堆積岩に属しますが、この生成は変成岩に属し、
基本的には大理石と同じです。
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